一般部門の表彰先

① ユナイテッド計画　株式会社

表彰事由等

1. 本先は、現会長が昭和40年に運送・土木工事業者として「平野産業」を設立。 その後、公共工事の減少および資源循環型社会の到来を見越し、昭和61年に環境部門を設立のうえ、産廃処理事業分野に進出。
2. 平成18年には、潟上市昭和に産業廃棄物の「環境技術センタ－最終処分場」（リサイクリングヒルズ潟上）を構えるなど、当社の得意とする従来事業（解体）と新事業（産廃処理）の融合・一体化した独自のビジネスモデルを確立。
3. 昨年秋には、総事業費40億円を投じ、秋田市向浜に広範な産業廃棄物の中間処理を行う大規模なプラント「リサイクリングワ－フ向浜」が稼働。
4. 同事業は環境省の「廃棄物処理施設における温暖化対策事業」に採択(5億7千万円の補助）されたもので、年間処理量は約3万トンを見込み、東北屈指のリサイクル率の高い施設として、県内外から注目されている。
5. 焼却灰を路盤材などの骨材として販売するほか、廃熱利用の発電によるCO2削減効果を利用し、排出権取引にも参入予定で、「持続可能な工場づくり」を進める、県内の環境関連産業のリ－ディングカンパニ－として今後の成長が期待される先であり、表彰する。

② 株式会社　ユーイーアイ

表彰事由等

1. 本先は、半導体製造工場であった「(有)羽後通信工業」を、現社長加藤タヱ氏が時勢を見極め業種の大幅転換を決断し、平成10年に「(有)ユーイーアイ」を設立し、製靴業へ参入。(平成20年に株式会社化)
2. 平成13年に自社「ノックダウン工法」を確立、商社を通じてアサヒコーポレーションから受注を獲得。
3. 平成19年からは商社を通さない形で中国に自社工場を設立。独自のル－トで、アサヒコ－ポのほか、マドラスからのＯＥＭを手掛け、「通勤快足」ほか、昨夏から製造開始した女性靴も含め、毎月1万5千足以上を製造。22年度は年度間で21万2千足を製造。
4. 中国での営業活動が奏功し、国内大手スポーツ用品メーカーの中国現地法人とウォーキングシューズ契約にも成功、人民元での取引も開始した。
5. 返品率0％を目標に取り組み1％未満を達成している技術力から取引先の信頼も厚く、安定した受注を確保している。（21/3期533百万円→22/3期592百万円）
6. OEMのみならず、独自ブランドの開発を行う体制づくりも進めている。
7. 隠れた中国進出の優良企業であり、以上の点を総合的に評価し、本先を表彰する。
   ［ノックダウン工法］
   中国で製造された靴の上部(アッパ－)と底部(アウトソ－ル)を糊付けし、組立て加工する工法。

新起事業激励賞の表彰先

③ 秋田プロバスケットボ－ルクラブ　株式会社

表彰事由等

1. 本先は、日本初のプロバスケットリ－グとして発足した「bjリ－グ」に北東北初のプロスポーツチームとして昨年から参加した「ノ－ザンハピネッツ」の運営会社。
2. 戦績はリ－グ下位ながら、観客動員数はリ－グ第２位、イースタンカンファレンスでは第１位となる延べ５万４千人を記録し、「ベストブースター賞」を獲得するなど、話題性も大であり、今後の地域貢献も期待できる。　
3. 全くのゼロから立ち上げた企業であり、若者に「やればできる」という夢と勇気と自信を与えた功績は大きい。
4. 地元経済界も巻き込んだ活動であり、地域活性化に向けた熱意と取組を応援するため、新起事業激励賞として表彰する。