中小企業振興表彰
平成20年度 中小企業振興表彰先
一般部門の表彰先
株式会社三栄機械
代表者 | 代表取締役社長 齊藤 民一(63歳) |
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住所 | 由利本荘市川口字家妻146-3 |
事業内容 | 機械器具製造(うち航空機関連30%) (鋼構造物、産業用省力機械、航空機整備・製造用治具等) |
創業 | 昭和46年2月(昭和57年9月株式会社改組) |
資本金 | 27,000千円 |
従業員数 | 88人 |
年商 | 2,005百万円(20年11月期) |
表彰事由等
- 現代表取締役会長の細矢育夫氏が昭和46年に有限会社を設立創業。
平成21年2月に専務の斎藤民一氏が代表取締役社長に就任。 - 平成11年に防衛庁の早期警戒管制機レーダードームの点検作業台の納 入をきっかけに、航空機関連分野に参入。14年以降は国内機体メーカー(三菱・富士・川崎の各重工)にボーイング社の747型ジェット旅客機の組み立て用治具(胴体や主翼などの部品接合位置をコンピューターで自動的に決める装置)を開発して納入するなど、実績を積み上げてきた。
(この時点の航空機関連の売上シェア20%) - 平成20年11月にはJIS、Q9100(航空宇宙産業における品質マネジメントシステム)の認証を得たことから、航空機部品(ボーイング787機)を納入することになり、航空機の点検設備から念願の部品製造分野参入へ大きな前進があった。(最近の売上シェア30%強)
- この間、平成18年12月には、秋田県産総研と同社が中心となって、管内有力7社と共に、航空機関連の共同受注体となる「秋田輸送機コンソーシアム」を立ち上げ、機械設計、加工、溶接、板金、制御などの技術連携により、すでに数件の受注実績を上げている。また、平成20年には経産省の「元気なモノ作り中小企業300社」に選定された(県内で3社)。
- 同社の技術力、営業力、産学官連携力、そして航空機関連分野参入にかける努力と実績は高く評価できる。また、県内リーディング産業として、今後の成長が大いに期待できることから、本先を表彰する。
新起事業激励賞の表彰先
株式会社四季菜
代表者 | 代表取締役 高橋 眞木夫(59歳) |
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住所 | 秋田市太平八田和岱58番地1 |
事業内容 | 惣菜・和洋菓子製造販売 |
創業 | 平成3年4月(平成17年6月株式会社改組) |
資本金 | 10,000千円 |
従業員数 | 15人 |
年商 | 90百万円(20年3月期) |
表彰事由等
- 同社は平成3年に代表者が有限会社を設立創業。
現在、惣菜・菓子の製造販売に加えて、栄養機能食品や特産品の研究開発を産学官連携を活用して積極的に行っている。 - 平成10~11年に代表者自身が県総合食品研究所で基礎研修を受け後に開発し製品化した商品が、「秋田県特産品コンクール」において最優秀知事賞等を次々と受賞した。 主な受賞歴は、①男鹿鯛めし(10年)②はたはた押しずし(11年、優良賞)③レトルト鯛めし(12年)④男鹿鯛めしまつり(16年)⑤ハチ公プリン(18年)⑥みたらしぷりん(20年10月15日、出品109点中第1位)などである。
- とくに、上記⑥の新商品「みたらしぷりん」は県産鶏卵と県産醤油を使用したこともあり、ヒット商品となり、県内はもとより首都圏での人気が高い。三越・イトーヨーカドー・西武等をはじめ、通販大手の千趣会や大手商社からの注文で、生産が追いつかないほど高く評価されている。
- また、県総合食品研究所と共同研究を重ね、県産の米と大豆を原料にしたメタボ症候群に対する栄養・機能食品を開発し特許出願中。この製品化とマーケティングは「地域産業資源活用事業」として国の認定を受け(20.2.15)、現在、5年間の事業として進行中である(期間20.4.1~25.3.31)。
- 同社の地場食材を活用した特産食品開発への熱意と実績は高く評価される。今後、一層の成長と地域貢献が期待できることから、本先を新起事業激励賞として表彰する。